自省録

昆虫Gから自分の人生を守るために

つかの間の安息のはずが

最初の恐怖の部屋を出るため、不動産屋に駆け込みましたが、やみくもに引っ越したわけではありません。

・2軒目の家

「出ない」理想の部屋を探すまでの一時的な住まいとして、部屋のクリーニング済み、排水設備も家の構造も申し分なさそうな、木造モルタルのアパート2Fの一室に住みました。しかし真冬に出ました。

・3軒目の家

鉄筋マンション3F、2LDK、理想的な家でした!が……3年目に出た時の恐怖は、もう詳しくは言いません。アースレッドを焚き、侵入経路は浴室の排水口のみと確認しましたので、100均ショップの排水溝カバーで解決。その後出会いません。しかし心の傷は癒えようもなく、2週間おきに家中にアースレッドを焚いておく習慣にしました。

・4軒目の家

家族の事情で一時的に実家に戻り、その後再び東京へ出てきた時、因果因縁というか、浮世の義理で、否やを言えずに「最初の家」に住むことになりました。私は完全に徹底交戦モードに入っていました。ドラキュラ城とわかっていて乗り込むヴァン・ヘルシングみたいなものです。

 

なお、この頃ネットで「プロが教える技!G完全対策」のような売り込みの情報を買いましたが、私がすでに知っている以上のことは書いてありませんでした。プロどころかシロウトの小遣い稼ぎのようなものでしょう。このようなサギに、決して皆様、引っ掛かりませんように。

 

私の取った防戦態勢

玄関:

タタキに隙間があると思われるあたりを、パテで埋める。100均ショップの紙粘土で代用したところ、扱いやすく、退居する時はがすのにも便利でした。

台所:

シンクと壁の間、排水溝付近をテープで目張りをする。換気扇も100均のカバーをかける。ごみは放置せず、密封できるごみ箱に収納する。段ボール(Gが好む)の類は決して置かない。

浴室:

排水口の先のポール(?)を抜いてしまい、排水管に直接目の細い網を巻き、きつく縛って侵入を防ぐ。風呂の残り湯をこまめに取り換える(匂い対策)。石鹸カスと髪の毛を残さない。

洗濯機の排水口とホースの間にに目張りをする。洗濯機の下に殺虫剤を定期的にスプレーする。

畳の部屋:

畳のヘリと天井の板の間に隙間があったので、階下の天井から上がってくるのではという恐怖にかられ、布テープで目張りをする(これは跡が残り、退居する時大家さんに怒られました)。押し入れ・天井の板にも隙間があれば同じく目張りをする。

食器棚や押し入れ:

クローブをたくさん置く。これは効果があります。

 

その他、こまめにハッカ油で床を磨く。置き型の殺虫剤を危険地帯に置く。2週間おきにアースレッドを焚く。

殺虫剤スプレーはもちろんのことですが、重要なこととして、袋式の掃除機を購入する。死骸のそばに寄れないとき、掃除機で吸い込み、袋ごと捨てられます。手で処分せざるをえない場合の対策は、のちに書きます。

Gはアルコール・コーヒー・寿司の匂いを好むので、要注意。

 

これだけやって、なお外部からの大型黒Gを防げなかったので、家に誰にもわからない構造的欠陥があるか、悪魔の呪いでもあったのか。

 

のち大家さんが亡くなり、相続人となった息子さんの、突然の一方的な家賃の値上げ要求などの理由で、私は実家と会社の中間地点にあるワンルームマンションに引っ越すことになりました。その家で、私は禁断の行為に手を染めました。

 

5軒目の家に続く。